カテゴリ: コラム

歯科医院でのクリーニングについて

最後に歯科医院でクリーニングをされたのではいつですか?

歯周病の一番の原因は細菌です。
口腔内には数多くの細菌が存在し無菌状態にすることは不可能です。毎日歯ブラシをしている方でも歯周病が進行する可能性は十分あります。細菌を取り除くにはご自身でのブラッシングが一番大切ですが、複雑な口腔内を全てご自身でキレイにすることはとても難しいです。

定期的なクリーニングでの除去、ご自身の口腔内環境の把握はとても重要です。もう数ヶ月も前に行ったという方、今一度、検診を受けてみてはいかがですか?

今までにたくさんの方の『もっと早く通っていればよかった』という声を耳にします。
あなたは大丈夫ですか?

またクリーニングを行うのは歯科衛生士です。歯石を除去する、歯をきれいに保つためには歯科衛生士の力はとても大切です。非常勤務の歯科衛生士で口のコントロールではなくただ単に表面上の歯石をとるだけでは意味がありません。個人個人のレントゲンを見て、歯周検査を行い現在の状況や進行具合を把握した上でクリーニングを行うことに意味があり、形だけのクリーニングとは違います。定期的にメインテナンスをしているにもかかわらず、口の中を見てみると全くコントロールされていない状況をよく目にします。

東京都歯科医師会のデータでは歯科衛生士が1人もいない医院が約50%、1人しかいない医院が約25%。つまり0~1人が75%にもなります。
歯科衛生士はプロとしてのアシスタントだけでなく予防からメインテナンスまで非常に重要な仕事を担っております。衛生士抜きではきちんとした歯周治療は出来ないといっても過言ではありません。

当院は常勤の衛生士が4人おります。詳しいことはご相談、ご連絡ください。

成城学園の歯医者 医療法人社団優誠秀会 成城世田谷歯科

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口腔内は一部しかみられていないかも?!

合わない詰め物だと二次虫歯に

口の中は、口腔全体で機能しています。一つや二つの小さい虫歯であればいいかもしれませんが、被せ物やブリッジ、前歯の被せ物は咬合(咬み合わせ)がとても大切になります。またクリアランスといって詰め物や被せ物の厚みも非常に大切になります。もしその厚みが少なかったり咬み合わせが悪かったりすると白い材質であれば割れる原因壊れる原因になります。

1. 噛み合わせ

咬み合わせは非常に大切です。
一つの詰め物、被せ物でも咬み合わせを考え、口腔内全体をみて治療していくことが大切です。

2. 詰め物のフィット感

白い詰め物は良い材質ですが、デメリットもあります。

「1DAYセラミックス」という言葉を聞いたことはありませんか?
1日で終わるのはとてもメリットなことですが光学印象(型取りのかわりに光をあてて技工物を作る方法)は、まだまだ詰め物の適合に不安がありますし、また咬み合わせを含めてケースを間違えるとすぐにダメになることが多いです。そこだけの一部分を治療するメリットデメリットを聞いて慎重に選択しましょう。

白い詰め物が欠けたり、被せ物が脱離したりして来院する方が多いです。
また詰め物があっていないと二次虫歯になるリスクが高いです。

かみ合わせが悪いと歯がしみる?!

歯がしみるのは、咬み合わせが原因の可能性があります。

くいしばりや歯ぎしりは無意識のうちに行っています。まだ原因ははっきりしていませんが、ストレスや疲れが原因で歯ぎしりを行っている事があります。

歯の弱点

人間の咬みしめる力は、体重の何倍にもなります。歯は頑丈で縦の力に対しては強いのですが、横の力に対しては弱いです。
口腔内28本が均等に噛み合っているのが理想ですが、どこか1部分の歯に負荷がかかるとその歯がダメージを受けます。

その結果、すり減ったり、揺れたり、しみるようになります。

咬み合わせはとても大切です。一度咬合の検査にいらしてください。

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根の治療の重要性

根の治療を軽視してはいけません

早くに被せ物に移行するメリットとデメリットとは?

神経までの虫歯は、神経を取らなければいけません。神経を取ると神経があった部分が空洞になるので、そこにある材料を埋めていきます。
このような治療のことを、根管治療(根の治療)と言います。

この根の治療は非常に複雑で難しい治療です。
ですが8割9割の先生はこの根の治療を軽視しており、十分に治療をおこなっておりません。
ほとんどの先生が簡単に終わらせてしまい、早くに被せ物に移行することが多いですが、患者さんも早く治療が終わるので満足されている方が多いのが現状です。

ですが実は、この治療をしっかり行わないと数年後、もしくは十数年後に腫れたり痛みがでたり最悪の場合、歯を抜かなければならなくなります

本当は、しっかり根の中をきれいにした状態で被せ物に移行する必要があるのです。

根の中が感染を起こしてなければ良いですが、この根の治療を軽視しているとこのように汚れが付着しており、予後が悪くなります。当院では、きれいな状態で被せ物に移行しています。

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こんなインプラントはオススメできません

安心、安全、確実に治療するために

患者さんのご希望を考えずに安易にインプラントを押し付けることはしません。誘導することもありません。まずはご自身の歯を最善尽くして残す方法を考えます。

選択肢があればメリット、デメリットをご説明した上で治療を進めます。それでも難しい場合は、欠損補綴に移行していきます。

5つの条件

1. 滅菌がしっかりしていない

インプラントは骨の中に埋入していきます。生体の中に入るものなので細菌感染が起こるとインプラントが早期に脱落してしまします。

当院では個室で行い器具の滅菌はもちろんですが、滅菌グローブの使用やできる限り清潔な状態でインプラントオペを行っております。

2. 最新の器具、機材が不十分

インプラントは日々進化し、より骨と結合が高いインプラント体や器具の性能は格段と良くなっております。

院長をはじめスタッフは常に研鑽を積み、新しい情報の収集や機材を取り揃えています。またインプラントのオペは繊細なので、現在バリオサージという超音波の機材を使用して骨の扱いを行っております。超音波は発熱を抑えることにより骨への侵襲が極めて低いことがわかっております。より確実な治療を心がけています。

3. CT、PCシミュレーション、ステントによる診断

インプラントオペを行うにあたって、CT診査は必須です。

骨の三次元的な構造。血管、神経の位置、上顎洞の大きさなどインプラントを行うにあたって様々なことに危惧しなければなりません。ステントというインプラント埋入にあたって、埋入方向の診断とインプラント埋入オペ時のガイドの役割をするものがあります。診断用のステントを用いてパソコン上、模型上でインプラントの設計、シミュレーションを行います。 簡単なケースなのか増骨が必要なのかを見極めてオペを行います。

全ての患者さんが簡単にできるわけではないので事前の準備と段取りがとても大切です。外科用ステントを使用してインプラントをパラレルに埋入することや適正な位置に埋入することを心がけます。

4. 症例の経験が少ない

インプラントオペは簡単なものから複雑なものまであります。

現在インプラントが行えない症例は少なくなってきました。ただ骨が少なくシビアなケースもあります。その場合は一旦骨を作って足場をしっかりした状態でインプラントを行ったり、インプラントと同時に骨を少し作ったりと様々なケースがあります。簡単なオペであれば痛みや腫れも少ないですが、大変なケースであれば術後の痛みや腫れも大きくなります。

このような症例によってメリットデメリットありますので検査して相談した上で治療方法をご相談します。一度検査にいらしてください。

5. メインテナンスがしっかりしていない

インプラントは埋入したら一生もつと思っている方が多いです。天然の歯がダメになるのですからインプラントも一生ものではありません。

インプラントは金属なので虫歯にはなりませんが骨に埋まっているので歯周病にはなります。しっかりと術後にメインテナンスしていかないとインプラント周囲炎になってしまいます。埋入したら終わりではなくその後のメインテナンスがとても大切です。

ですから埋入して何かあったら来てくださいという歯科医院はとても不安です。

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まだその歯は抜かなくても平気かもしれません!

根のまわりの炎症による抜歯

大きな根の先の炎症に関しては根の治療をしても改善しなければ昔は抜歯でした。また根の治療は難しく治せるドクターも少なかったのが現実です。しかし現在優れたセメント(MTA)、CT、マイクロスコープといった材料、器具、道具の発展により歯の保存率は格段と上がってきました。抜歯の原因はいくつかありますが適切な診断と技術により歯の保存ができるかもしれません。

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歯周病による抜歯

歯周病は日々のケアが大切です。一旦歯周病が進むと改善するのは大変です。この事を理解している人は少ないです。歯周病を治療する方法いくつもあります。歯周病で歯を抜く基準もいくつもあります。

早めの抜歯により骨を温存して、その後の処置をスムーズに進める方法。
汚れをできる限り除去してポケットメンテナンスすることにより歯を延命する方法。
歯の汚れを全てとり再び汚れが付着しにくい環境を作る方法。(FOP、分割)
薬を塗布することにより骨の再生を図る方法。(再生療法)

抜かなくても大丈夫かもしれません。ただいづれにしてもメンテナンスは必須で行う必要があります。

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主訴 歯がぐらぐらする
治療期間 2年
治療費 それぞれ7万
医師からの提案
(治療内容について)
再生療法を含め全顎的な歯周治療を提案
リスク 再生療法は固定やプラークコントロールなど様々なハードルがあるので患者さんの協力がとても大切になります。協力的でないと成功しません。

深い虫歯による抜歯

大きな虫歯になると歯を抜かなければならないと聞いたことあると思います。それには大きな理由があります。歯は歯冠という頭の部分と根っこで構成されています。根っこさえ残っていれば根っこに土台をたてて保存することができます。ただ根っこが虫歯になると土台をたてることができなくなるので抜歯に至りますが根っこの延命処置もあります。長い根っこであれば根っこを引っ張ぱること(MTM)、周りの歯茎と骨を少し整えること(クラウンレングスニング)によってその歯は延命できるかもしれません。

他院で抜歯と言われた、できる限り歯を残したいという希望の方は一度ご相談ください。

クラウンレングス二ング

歯が虫歯によって歯肉に被っています。
被っていると土台をたてる事が難しいため、精密な治療ができないもしくは、最悪の場合抜歯になる可能性もあります。

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歯肉を下げることによってより良い環境で型をとることができます。
また、抜歯となる歯を救うこともできる可能性があります。

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MTM(部分矯正)

ワイヤーとゴムを使って歯を移動させる処置です。これも抜歯となる歯を救うことができる可能性があります。

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