奥歯2本の欠損をインプラントで治療した症例

左下の奥歯2本を失い、噛みにくいことを主訴に来院された症例です。ブリッジでは隣の神経を失った歯への負担が大きくなることを考慮し、周囲の歯を削らず負担をかけにくいインプラント治療を選択。サージカルガイドを用いて埋入し、オールジルコニアクラウンで奥歯を回復しました。

治療前

インプラント埋入後

治療後

「左下の奥歯を抜いたままになっており、物が噛みにくい」とご相談いただいた患者さまの症例です。
左下5番・6番の2本が連続して欠損していましたが、抜歯からある程度の期間が経過していたため、歯ぐきは土手状に治癒し、インプラントを支える骨も十分に回復していました。

今回のように欠損部分の手前と奥に歯が残っている場合、治療方法としてはインプラントだけでなく、ブリッジや入れ歯も選択肢となります。
しかし今回は2本が連続して欠損していることに加え、手前にある左下4番がすでに神経を失った歯でした。この歯を支えとしてブリッジを製作すると、噛む力による負担が大きくなり、将来的な歯根破折などのリスクも考慮する必要があります。

そこで、残っている歯を削って支えにするのではなく、欠損部分を独立して支えられるインプラント治療を選択しました。
左下5番・6番部分にインプラントを埋入し、安定を確認した後、オールジルコニアクラウンによって歯を回復しました。インプラントは周囲の歯を支えとして利用しないため、今回のように隣在歯への負担をできるだけ増やしたくないケースでは、有力な治療選択肢の一つとなります。

治療前

インプラント埋入後

インプラント治療では、骨の中にインプラントが入っていればよいわけではなく、「どの位置・角度・深さに埋入するか」が、その後の噛み合わせや上部構造の設計、清掃性などを考えるうえで重要になります。
今回の症例では、抜歯後から時間が経過しており、欠損部分には十分な骨が回復していました。その骨の厚みや周囲の神経の位置、最終的に装着する歯の位置などを考慮して、インプラントの埋入位置を事前に設計しました。

手術時には、その治療計画を口腔内で再現するための「サージカルガイド」を使用しています。

治療後のレントゲン写真では、2本のインプラントが周囲の歯とほぼ平行な方向に埋入されていることが確認できます。
インプラントの位置を計画する際には、隣の歯との距離だけでなく、骨の幅や高さ、神経などの重要な組織との位置関係、最終的な被せ物にかかる噛み合わせの力まで考慮する必要があります。今回もこれらの条件から適切な位置・角度・深さを検討し、サージカルガイドを用いて計画した位置への埋入を行いました。
担当医 望月 力
主訴 左下の奥歯を失ったままになっており、物が噛みにくい
期間 5ヵ月
費用 1,078,000円
治療内容 左下5番・6番の連続した欠損部に2本のインプラントを埋入し、オールジルコニアクラウンで噛み合わせを回復しました。
治療に伴うリスク 骨の量や質によっては、骨造成などの追加処置が必要になる場合があります。
治療期間や治療結果には個人差があります。

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